精製効果が高く、溶媒の減圧留去中の突沸を防いだGC-MSによる茶中の残留農薬の多成分分析法

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タイトル別名
  • Multiresidue Analysis of Pesticides in Tea using GC-MS with High Purification Effects and a Method of Boiling up Prevention in Solvent Evaporation
  • セイセイ コウカ ガ タカク 、 ヨウバイ ノ ゲンアツリュウキョチュウ ノ トップツ オ フセイダ GC-MS ニ ヨル チャ チュウ ノ ザンリュウ ノウヤク ノ タセイブン ブンセキホウ

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抄録

茶での残留農薬分析法で,精製効果が高く,かつ,溶媒の減圧留去中に発生する突沸を防ぐ方法を開発した。それは,試料2gに水10mlと酢酸亜鉛1g加えて膨潤させた後,抽出溶媒としてアセトニトリルを用い,減圧留去中,抽出液面に細かい粒子が現れたら直ちに大気圧に戻し,水30mlを添加した後,減圧留去を再開し,C18ミニカラムに添加後,酢酸エチルで溶出,次いでGCB-NH2ミニカラムに添加後,50%アセトン/n-ヘキサンで溶出し,GC-MSのScanモードで測定する方法である。27農薬の添加回収率は75.9~117.2%,RSD(%)値は2.7~8.3%で,回収率,再現性ともに良好であった。また,検出限界は0.01μg/mlであった。県内産23の茶の残留農薬について調査したところ,全ての試料で残留農薬は基準値以下であり,県内産茶の安全性が確認された。

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