Brassica oleraceaにおける近交系統の純度検定に最適なDNAマーカーのスクリーニング

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  • Screening of DNA markers suitable for purity test of inbred lines in Brassica oleracea

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抄録

近交系統の作成は、植物のF1品種の育成過程の最初の段階である。遺伝的に均一な近交系統の育成には5、6世代以上の自殖が必要であると考えられている。DNAマーカーを利用した近交系の純度検定は信頼性が高いが、B. oleraceaでは、純度検定に有効なDNAマーカーの報告は少ない。本研究では、F1品種の両親系統間の多型を見分けることができるDNA マーカーを見出すために、175のSSRプライマー対を試した。F2集団では、両親系統のゲノムが分離することから、両親系統の塩基配列の多型を追跡することが可能となる。そこで、材料にはキャベツの市販F1品種であるYR錦秋協力152のF2個体を用いた。12のDNAマーカーでF2集団の個体間で多型が見られたことから、これらのマーカーは純度検定に有効的であると考えられた。

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