大阪湾産アカシタビラメCynoglossus joyneriの年齢と成長

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タイトル別名
  • Age and Growth of Red Tongue Sole Cynoglossus joyneri in Osaka Bay, Japan
  • オオサカワンサン アカシタビラメ Cynoglossus joyneri ノ ネンレイ ト セイチョウ

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抄録

大阪湾におけるアカシタビラメの年齢と成長を,メチルバイオレットBにより耳石断面の輪紋を染色する方法によって明らかにした。染色された輪紋は,毎年1本,主として6月に形成される年輪であり,第1輪形成時期は生後9ヶ月の6月と判断された2000~2001年に漁獲された367個体の耳石を観察し,von Bertalanffyの成長式TLt=270.2(1-e -0.328(t+2.784))(雄),TLt=288.6(1-e -0.365(t+1.871))(雌)を得た(TLt:年齢tにおける全長mm)。雌の極限全長は雄のそれよりも大きかった。アカシタビラメは生後1年で極限全長の71%(雄)および65%(雌)にまで達し,その後は成長が鈍化することが分かった。本種の大阪府での漁獲開始全長は比較的大きく,小型魚の不合理漁獲という状況にはないと考えられた。

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