フェロモントラップによるカラマツヤツバキクイムシ・モニタリング方法の検討

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タイトル別名
  • A study toward monitoring of larch bark beetle, Ips cembrae, by pheromone trap
  • フェロモントラップ ニ ヨル カラマツヤツバキクイムシ ・ モニタリング ホウホウ ノ ケントウ

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抄録

カラマツヤツバキクイムシIps cembraeのモニタリング技術確立のため,道東地域の6調査地で4~7年間,フェロモントラップによる成虫捕獲を実施した。捕獲数はたいてい春(越冬世代)から夏(次世代)の間で増加し,夏から翌年春(夏世代の次世代=越冬世代)の間で減少した。風害地域内の調査地4カ所では風倒木整理翌年の夏の捕獲数が非常に多かった。風害地域から離れた調査地2カ所の結果から平時の捕獲数(トラップ2個合計)を春が500未満,夏が2,000未満と仮定し,風害地域の調査地4カ所の増加状態の期間を推定した。夏の捕獲数から推定した増加状態の期間は風害後2~6年であり,これまでに報告された生立木被害発生期間とほぼ一致したことから,増加状態の判断基準になる可能性が示された。捕獲数と気温や前世代の捕獲数との間に明瞭な関係は認められなかった。

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