「アグーブランド豚」識別法の確立(3) : DNAチップを用いたアグーブランド豚識別手法の検討

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琉球在来豚アグー(アグー)を活用したアグーブランド豚の識別技術を確立するためアグー,ランドレース種,大ヨークシャー種,ハンプシャー種,デュロック種および三元交雑種(LWD),アグーブランド豚,合計548頭の一塩基多型(SNP)情報を用いて主成分分析を行った。その結果は以下のとおりであった。1. アグーブランド豚とLWDなどの西洋種は第1主成分で明瞭に区別でき,主成分分析はアグーブランド豚の識別に有効であった。2. 主成分得点から各豚がそれぞれの品種に属する事後確率を求めた。事後確率が最も高い品種をその豚の属する品種として分類した結果,正答率は95%以上であった。3. LWAをDBA(アグーブランド豚)とした誤判別が1.5%,アグーをDBAとした誤判別が2.8%であったが,アグーブランド豚とLWDをはじめとする西洋種との識別結果は100%であった。

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