養鰻池から分離したEdwardsiella tarda溶菌性ファージの宿主範囲

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タイトル別名
  • Host ranges of Edwardsiella tarda bacteriophages isolated from eel farm
  • ヨウマンチ カラ ブンリ シタ Edwardsiella tarda ヨウキンセイ ファージ ノ シュクシュ ハンイ

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抄録

ウナギ養殖に大きな被害を与えるパラコロ病の予防及び治療へのバクテリオファージ(以下ファージ)利用の可能性を探るため,原因菌であるEdwardsiella tardaを特異的に溶菌するファージの分離を試み,調査した延べ20の養鰻池中6池から9株のファージを得た。分離したファージを用いて類別されたウナギ病魚由来のE. tarda 23菌株のファージ型は多様であり,血清型や病原性との関連は認められなかった。一方,本研究で分離されたファージ株には,宿主範囲の広いものが含まれており,ファージ型の多様な菌株に比較的少数のファージで対応できる可能性が示された。また,分離ファージにはマダイ及びヒラメの病魚由来のE. tardaに対して溶菌性を示すファージ株が含まれ,両種のエドワジエラ症防除への応用も期待できた。

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