超微粒ミスト稼働下での夏期の遮光がバラ切り花の収量・品質に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effects of shading with super micro mist spraying in the hot summer period on the yield and quality of cut roses
  • チョウビリュウ ミスト カドウ カ デ ノ カキ ノ シャコウ ガ バラ キリバナ ノ シュウリョウ ・ ヒンシツ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

ヒートポンプによる23℃での夜間冷房と昼間の超微粒ミスト噴霧との組合せ処理を前提として、夏期における外部遮光がバラ切り花の収量・品質に及ぼす影響を調査した。超微粒ミストにより夏期昼間のガラス室の気温は、遮光条件でおよそ28℃、無遮光条件でおよそ30℃に制御できた。無遮光条件であっても、超微粒ミストの温室で育ったバラでは花弁や葉に焼け症状がみられなかった。超微粒ミストによって気孔開度はより大きく、孔辺細胞も大型化した。無遮光条件では光合成有効光量子束密度が遮光条件の2倍量であり、スタンダード品種「アサミ・レッド」の7~12月の切り花収量は遮光条件と比べて46%増加した。超微粒ミストがあればバラ切り花生産に夏期の遮光は不要であることが示唆された。

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