イネの放射性セシウム吸収に関する品種間差

書誌事項

タイトル別名
  • イネ ノ ホウシャセイ セシウム キュウシュウ ニ カンスル ヒンシュ カンサ

この論文をさがす

抄録

イネ30品種を用いて玄米及び稲わらの放射性セシウム(放射性Cs)濃度を比較した。玄米の放射性Cs濃度について、日本の主要な品種を含むジャポニカ品種は5.4~13.6Bq/kgの範囲にあり、最大2.5倍の差が認められた。インディカ品種は、7.6~18.5Bq/kgの範囲にあり、最大2.4倍の差が認められた。インディカ品種に高い値を示す品種が多かった。稲わらでは、ジャポニカ品種は31.8~99.0Bq/kgの範囲にあり、最大3.1倍の差が認められた。インディカ品種は68.3~117.5Bq/kgの範囲にあり、最大1.7倍の差が認められた。特に「ふくひびき」は玄米及び稲わら両部位で放射性Cs濃度が低く、低吸収品種として有望であった。また、ジャポニカ品種群では玄米の放射性Cs濃度と玄米のカリウム濃度に正の相関が見られた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ