水稲新品種「おいでまい」の育成

書誌事項

タイトル別名
  • 'Oidemai', a new paddy rice cultivar
  • ムギ類黒節病の発病および保菌粒率軽減対策
  • ムギルイ クロフシビョウ ノ ハツビョウ オヨビ ホキンリュウリツ ケイゲン タイサク
  • スイトウ シン ヒンシュ 「 オイデマイ 」 ノ イクセイ

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抄録

1. 水稲新品種「おいでまい」は,2002年に香川県農業試験場において良食味で高温登熟性に優れた品種育成を目標として,高品質で極良食味の「あわみのり」を母親に,極良食味である「ほほえみ」を父親として人工交配を行い,その後代から育成した粳種である。2. 奨励品種決定調査に供試した結果,収量や外観品質等で年次変動が少なく,食味が優れることから,2010年11月16日に香川県の奨励品種として採用した。2011年6月16日に種苗法に基づく品種登録を出願,同年10月7日に出願公表された。3. 「ヒノヒカリ」(小八重) と比較して,「おいでまい」の出穂期は同等で,成熟期は同等か1日程度早い中生の中に属する。稈長はやや短く,穂長はやや長く,穂数はやや多い中間型である。脱粒性は同程度の難で,耐倒伏性は同程度のやや強である。いもち病抵抗性は,真性抵抗性遺伝子型がPia, Piiと推定され,ほ場抵抗性は同程度のやや弱である。穂発芽性は難である。収量性はほぼ同程度で,玄米品質は上中で,整粒歩合が高く,白未熟粒の発生が少ない。玄米タンパク質含有率はやや低い。食味評価は同程度の極良食味である。

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