アコヤガイの閉殻力レベルおよび抑制条件が抑制期間における閉殻力と生理状態の変動に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • Factors influencing the changes in shell-closing strength and physiological status of Akoya pearl oyster during pre-operation conditioning
  • アコヤガイ ノ ヘイカクリョク レベル オヨビ ヨクセイ ジョウケン ガ ヨクセイ キカン ニ オケル ヘイカクリョク ト セイリ ジョウタイ ノ ヘンドウ ニ オヨボス エイキョウ

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説明

1. 抑制飼育したアコヤガイの閉殻力および生理状態を示す軟体部の諸形質の変動に及ぼす開始時の閉殻力のレベルと抑制篭内の位置(中央部と周辺部)による影響について検討した。2. 抑制開始時のアコヤガイの閉殻力を3~6kgfの間で1kgf毎に区分し,それらの4週間後(終了時)の閉殻力を比較した結果,各区の低下率は21~30%の範囲で,開始時の閉殻力の強さと低下率には明確な傾向はみられなかった。3. 抑制篭内の中央部と周辺部に位置する貝の閉殻力の低下率は,それぞれ37%,20%で中央部の方が高かった。また抑制飼育したアコヤガイでは,飼育の経過とともに抑制篭内の個体全体でバラツキが大きくなった。4. 抑制期間において生じる閉殻力のバラツキを小さくするには,抑制篭内の貝の位置を中央部と周辺部で変更する再収容作業が有効であると考えられ,閉殻力をモニタリングして本作業を実施するタイミングを適正化することにより,効果的で適切な抑制飼育を実践できる可能性が示された。

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