飼育によるババガレイの成長について

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  • シイク ニ ヨル ババガレイ ノ セイチョウ ニ ツイテ

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抄録

1960年11月21日から翌年6月2日までの175日間にババガレイMicrostomus achne (Jordan et Starks)の飼育実験を行い、成長と食物消費の関係を追及した。(1)本種を水槽に収容した場合個体間に相互干渉が見られ、優劣の関係が際立ってくる。(2)平均日間摂餌率rと平均日間成長率gの関係について、1次の回帰関係 g=0.2754r-0.0662 が成立つ。(3)笠原によって推定された本種の自然における成長曲線と飼育魚の成長曲線を比較した場合、飼育魚の成長曲線の勾配が高く、良好な成長を示した。(4)自然で推定された成長曲線と上述の平均日間摂餌率と平均日間成長率の関係から、自然における食物消費量を推定した。(5)本種は既に発表された他の底魚類(マコガレイ・イシガレイ)の飼育結果と比較して、日間の摂餌率が低く、転換効率が良好であった。

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