早期早植水田域における環境指標生物の選抜および評価手法の開発

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タイトル別名
  • Development of a method for selection of bioindicator species and its use for functional agrobiodiversity in rice paddy fields to transplant early in Saitama Prefecture
  • ソウキ ソウショクスイデンイキ ニ オケル カンキョウ シヒョウ セイブツ ノ センバツ オヨビ ヒョウカ シュホウ ノ カイハツ

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抄録

埼玉県の水稲早期早植栽培地域の水田において,15種(類を含む)の環境指標生物候補種を提示した。すなわち,水田対象ではアキアカネ,アジアイトトン ボ,ウスイロササキリ,ヒメアメンボ,アタマアブ類,クロヘリヒメテントウ,ハイイロゲンゴロウ,コガムシ,トゲバゴマフガムシ,アシナガグモ類,コモリ グモ類,カエル類(トウキョウダルマガエルとニホンアマガエル),ヒメタニシ,集落対象ではハグロトンボとツマキチョウであった。早期栽培水田での環境 を評価する指標生物について6つの群(類)に絞り込みを行い,調査法と調査時期を設定して各個体の密度別評価点を提示した。専門的知識を有しないで生物調 査が可能な共通性と簡易性を前提とした。具体的には,(1) 6月上旬にタモ網での水中すくい取り法による水生甲虫類成幼虫(ゲンゴロウ類,ガムシ類)とトンボ類幼虫(主にアカネ類),(2) 7月上旬に畦畔見取り法によるカエル類成体,(3) 8月中旬に水田内の捕虫網すくい取り法によるアシナガクモ類成幼体とイトトンボ類成虫,同時期のイネ株見取り法によるコモリグモ類成幼体を調べる。これら の指標生物の密度から水田環境を定量的に評価する。

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