Streptomyces avermitilis NBRC 14893sup(T) has complestatin and oxazolomycin analog biosynthetic gene clusters, which do not exist in the reported genome sequence of S. avermitilis MA-4680sup(T)

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  • Streptomyces avermitilis NBRC 14893Tから新たに見出したcomplestatinとoxazolomycin類縁体の生合成遺伝子クラスター
  • Streptomyces avermitilis NBRC 14893T カラ アラタ ニ ミイダシタ complestatin ト oxazolomycin ルイエンタイ ノ セイゴウセイ イデンシ クラスター

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抗寄生虫薬avermectinの生産菌として知られているStreptomyces avermitilis ATCC 31267Tのゲノム配列が2001年に論文発表され(Omura et al.,2001),同基準株S. avermitilis MA-4680Tの全ゲノム配列として9Mbの染色体と94kbのプラスミドSAP1のDNA配列がGenBank/EMBL/DDBJで公開されている(Ikeda et al.,2003)。今回MA-4680Tに由来するS. avermitilis NBRC 14893TのゲノムDNAを鋳型としたPCRで,公開されているゲノム配列には存在しない未知のNRPS遺伝子が増幅するという不可解な現象が確認された。その原因を調べるためにNBRC 14893Tをゲノム解析した結果,公開されているゲノム配列には存在しない配列を見出した。この中には約40kbのNRPS遺伝子クラスターや約65kbのNRPS/PKSハイブリッド遺伝子クラスターが存在し,それぞれdemethylcomplestatinと新規oxazolomycin類縁体の生合成に関与することが示唆された。S. avermitilisの基準株(MA-4680T)はAgricultural Research Service Culture Collection(NRRL)を経た後に,KCC Culture Collection of Actinomycetes,Kaken Pharmaceutical Co.,Ltd. (KCC)とAmerican Type Culture Collection(ATCC)に渡っている。NBRC 14893TはKCC株に由来し,2001年のゲノム解読株はATCC株に由来している。Streptomycesではプラスミドの欠落やゲノムの組換えなどが容易に起こり得るので,本研究で見出した2つの生合成遺伝子クラスターは基準株がNRRLからATCCに渡った後のどこかの段階で欠落したのであろう。

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