沖縄県に適した泡盛用水稲品種「楽風舞(らくふうまい)」の特性

書誌事項

タイトル別名
  • Characteristics of rice variety 'Rakufumai' as good materials for 'Awamori (Rice Liquor)' in Okinawa
  • オキナワケン ニ テキシタ アワモリヨウ スイトウ ヒンシュ 「 ラクフウ マイ(ラ ク フ ウマイ)」 ノ トクセイ

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説明

高品質な泡盛の原料米確保に向け、本県で栽培・生産可能な泡盛用水稲品種の適応性検定試験および泡盛の試飲官能評価を行った。その結果、(独)農研機構・中央農業総合研究センター北陸農業研究センターで育成された酒米用品種「楽風舞」は、安定生産が可能な優れた特徴を示し、泡盛の試飲官能評価も高かった。「楽風舞」は本県で一般的に栽培されている県奨励品種の「ひとめぼれ」および「ちゅらひかり」と比較して、以下の特性を有する。1) 出穂期は、一期作では「ひとめぼれ」と同等である。二期作では「ひとめぼれ」と比較して1~3日早く、「ちゅらひかり」と比較して8~9日早い。2) 稈長は「ひとめぼれ」および「ちゅらひかり」と比較して短く、短稈で耐倒伏性に優れる。3) 収量は「ひとめぼれ」および「ちゅらひかり」と比較してほぼ同等である。4) 玄米粒の大きさは「ひとめぼれ」および「ちゅらひかり」と比較して大きく、大粒である。5) 「楽風舞」を原料とした泡盛は「ひとめぼれ」と同じく、「華やか・きれい」及び「軽快・ライト・ソフト・淡泊」の方向に位置し、口当たりが良く、臭みの少ないタイプに分類され、特に「華やか・きれい」という評価が高い。

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