黄色土水田におけるケイ酸質資材の施用中止が水稲収量と水田土壌に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effect of interruption of silicate material application on rice yield and soil property in yellow soil paddy field
  • キイロド スイデン ニ オケル ケイサンシツ シザイ ノ シヨウ チュウシ ガ スイトウ シュウリョウ ト スイデン ドジョウ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

水稲単作栽培の黄色土(台地水田地帯に分布する土壌)の水田において,30年間「鉱さいケイ酸質肥料」を300kg/10a,「熔成リン肥」を100kg/10a連用し,その後これら資材の施用を10年間中止した際の作物や土壌に及ぼす影響を明らかにした。1. ケイ酸資材を30年間連用し,その後10年間施用を中止した際の水稲収量は,ケイ酸無施用区に比べて4%高かった。2. 長期施用により蓄積した土壌中のケイ酸は,施用を中止すると年間0.54mg/100g減少した。土壌中のケイ酸含有量と稲わらのケイ酸含有率との間に正の相関関係がみられる。3. 施用中止時の土壌中ケイ酸含有量が12mg/100g以上であれば10年程度は残存効果が認められ,稲わらのケイ酸含有率を10%程度に保つことが可能である。

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