イチゴ新品種‘紅い雫’の育成とその特性

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タイトル別名
  • 'Akaishizuku', a new strawberry cultivar in Ehime Prefecture
  • イチゴ シン ヒンシュ'アカイ シズク'ノ イクセイ ト ソノ トクセイ

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抄録

イチゴ新品種‘紅い雫’は,収穫開始が早く食味の良い促成栽培用品種として愛媛県農林水産研究所で育成し,2014年6月に品種登録申請した。本品種は2004年度に‘あまおとめ’を母親,‘紅ほっぺ’を父親に交配した実生より選抜したものである。草姿は立性で草勢はやや強い。花芽分化は‘あまおとめ’並かやや早く,頂果房の収穫開始は11月下旬である。頂果房の花数は‘あまおとめ’より少ない。果形は円錐形で揃いが良く,果皮色は橙赤色で光沢があり果実外観に優れる。糖度が高く適度な酸味があるため,きわめて食味が良い。年内収量は‘紅ほっぺ’より多く,4月末までの収量は‘あまおとめ’並みかやや多い。萎黄病には強く,うどんこ病には‘紅ほっぺ’より強く‘あまおとめ’より弱い。炭疽病は‘あまおとめ’,‘紅ほっぺ’と同程度に発生する。

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