Tools for evaluating forest habitat using carrion silphid (Silphidae) and scarabaeoid dung beetles (coprophagous group of Scarabaeoidea) as indicators: Effects of bait type, trap type, and trap number on beetle captures

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  • 腐肉食性シデムシ科・コガネムシ上科食糞群を指標として用いた森林環境評価手法:捕獲におけるベイトタイプ、トラップタイプおよびトラップ数の効果
  • フニクショクセイ シデムシカ ・ コガネムシ ジョウカショク フングン オ シヒョウ ト シテ モチイタ シンリン カンキョウ ヒョウカ シュホウ : ホカク ニ オケル ベイトタイプ 、 トラップタイプ オヨビ トラップスウ ノ コウカ

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Abstract

腐肉食性のシデムシ科とコガネムシ上科食糞群の個体数や多様性は、森林環境の質や劣化によって明確に影響を受ける。そこで、これらを指標とした森林環境評価の標準的・定量的手法開発のため、ベイトの種類、トラップタイプおよびトラップ数の妥当性を検討した。オキアミと魚肉の比較では、魚肉がオキアミよりも多くの種を誘引すると考えられた。脊椎動物ベイト間では、魚肉、豚肉、牛肉、鶏肉と干魚のなかで、魚肉がシデムシ科やコガネムシ上科の特定の種への偏りなく、もっとも捕獲数が多かった。地表埋め込み式と吊り下げ式(1.5m高)のトラップタイプ間の比較では、埋め込み式が種数、捕獲数ともに多く、推奨された。常緑広葉樹林、針葉樹人工林、草地内に複数のトラップを線上に並べた調査では、同一調査地内の全トラップの群集構造が例外なく類似していたことと、トラップあたり平均1個体より多く捕獲された主要種の累積推定種数が1トラップでほぼ飽和した。このことから、大まかな群集構造の把握および平均1個体より多く捕獲されるような主要種の把握であれば、1調査地に1ないし2個のトラップ設置で充分であり、他の調査地との群集構造の比較に耐えうると考えられた。

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