にしん加工品(かずのこ等)の原料原産地判別法の検討

書誌事項

タイトル別名
  • ニ シンカコウヒン(カ ズ ノ コトウ)ノ ゲンリョウ ゲンサンチ ハンベツホウ ノ ケントウ

この論文をさがす

説明

ニシン及びタイセイヨウニシンについて、ミトコンドリアDNAの3遺伝子領域(16S rRNA、COI、Cytb)の部分配列を決定し、両種の相異塩基からPCR-RFLP法による判別法の検討を行った。その結果、Cytb遺伝子領域上にプライマーを設計したPCR-RFLP法により、両種を判別することが可能となった。開発した判別法は、こんぶ巻や甘露煮等の加工度の高い加工食品では、PCR産物が得られない商品もみられたが、塩蔵品、乾燥品等の原料原産地表示が義務付けられている加工食品では、分析可能であることを確認した。これらの結果より、にしん加工品について原材料であるニシン属の種を判別することで、両種の生息海域が異なることから、原料原産地の表示の検証が可能となった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ