シシトウガラシ曲がり果の発生に影響を及ぼす栽培管理要因

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タイトル別名
  • Effect of cultivation practices on the occurrence of curved fruit in small sweet green pepper (Capsicum annuum L.)
  • シシトウガラシ マガリカ ノ ハッセイ ニ エイキョウ オ オヨボス サイバイ カンリ ヨウイン

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抄録

シシトウガラシにおける曲がり果の発生要因解明のため,実態調査およびいくつかの栽培管理要因が曲がり果の発生に及ぼす影響について調査した。曲がり果の発生の少ないほ場ではチューブかん水を行っており,畝土は適湿であった。一方,発生が多いほ場では畝間かん水を行っており,畝間は過湿であったが畝土は乾燥していた。畝間かん水区とチューブかん水区の総収量に有意な差はなく,9月の曲がり果発生率は畝間かん水区でがチューブかん水区に比べて多く,調査期間を通じても畝間かん水区の方が発生しやすい傾向にあった。多かん水区では根腐れと思われる症状により,総収量が急激に低下し,曲がり果が多く発生した。また,少かん水区は標準区に比べ曲がり果が多い傾向にあった。これらのことから,不適切な水分管理が,曲がり果の発生につながることが示唆された。総収量のピークを迎えた後に曲がり果発生率のピークが出現したことから,着果負担も影響していることが示唆され,かん水過多,不足などの不適切な水分管理や無剪定栽培などによる着果負担を助長する枝梢管理が曲がり果発生要因であると推察された。

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