Feed utilization and genetic parameter estimates for two laying periods in Rhode Island Red

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  • ロードアイランドレッドの産卵時期による飼料利用性と遺伝的パラメーターの推定
  • ロードアイランドレッド ノ サンラン ジキ ニ ヨル シリョウ リヨウセイ ト イデンテキ パラメーター ノ スイテイ

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Abstract

近年,飼料穀物の需給が逼迫基調で推移する見通しであることから,飼料効率の改善による給与量の削減が望まれている。しかし,ニワトリにおいて,個体別の飼料摂取量の測定は容易ではないため,これに関する知見が少ない。そこで,採卵鶏の飼料利用性の改善を目指し,産卵前期から後期までの長期にわたって飼料摂取量等の調査を行い,遺伝的パラメーターを推定した。岡崎牧場のロードアイランドレッド雌を供試し,25週齢から60週齢まで5週おきに,計8回飼料摂取量を測定した。測定は,各週齢時7日間にわたり,個体別に毎日150gの飼料を与え,各試験期間最終日の残渣量から総飼料摂取量を求め,1日あたりの飼料摂取量を算出した。また,体重を各週齢で測定するとともに,期間中の総卵重(採卵量)について個体別に調査し,飼料要求率(=期間中の飼料摂取量/採卵量)を算出した。25-40週齢と45-60週齢の飼料利用性に差異が示唆されたことから,25-40週齢を前期,45-60週齢を後期と区分し,それぞれ4回の記録を用いた反復モデルにより,飼料摂取量と飼料要求率の遺伝的パラメーターを推定した。その結果,飼料摂取量は,45週齢まで大きく増加し最大となった後,減少傾向で推移した。体重は,35週齢まで急激な増加がみられ,それ以降なだらかに上昇する傾向にあり,採卵量は,40週齢で最大となり,その後減少した。飼料摂取量の推定遺伝率は,前期,後期ともに中程度,飼料要求率では0.15程度であった。飼料摂取量との遺伝相関は,体重,卵重,飼料要求率で正の値が推定された。また,飼料要求率と体重の間には測定時期により遺伝相関に違いが見られ,前期飼料要求率と体重では正,後期飼料要求率と体重には負の値が推定された。飼料要求率と卵重の間の遺伝相関では,前期飼料要求率と60週齢卵重を除き,負の値が推定された。以上のことから,特に後期の飼料要求率の改良のため,卵重の情報を用いた選抜を行うことで,採卵鶏の飼料利用性を改善できる可能性が示唆された。

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