コンバインによるビール麦収穫法

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  • コンバイン ニ ヨル ビールムギ シュウカクホウ

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自走式コンバインを用いて,ビール麦の品種,栽培条件ならびに機械の使用条件を異にした場合における収穫作業について実験を行なった。供試コンバインは出力54馬力のもので,扱胴にはペグツース形式またはラスプバー形式のいずれかを装着使用する。ビール麦は子実が麦芽としての利用価値が低下しないように,脱穀にあたってはとりわけくだけたり割れたりしないように注意することが必要である。試験によって次のような結果が得られた。(I)子実が発芽率,発芽勢の両方において95%を保持するために次のように機械を調整すべきである。(1)扱胴回転数;900rpm (2)コンケーブ間隙;入口-23mm~27mm,出口-25mm~32mm (3)扱胴形式;ペグツース (II)収穫に際しての子実の含水率は30%以下がのぞましい。 (III)脱穀作用によってひき起される質的,量的損失の発生割合は品種によってかなり差がある。(IV)10フィートのカッターバーを装着した場合,子実収量が10アール当り約400~500kgであれば,コンバインは毎秒0.8m~1.0mで作業することが可能である。 (V)ストローチョッパーを装着した場合のコンバインの稈細断処理の最大能力は1時間当り7500kgである。(VI)作業能率はこのコンバインで1時間約50アールである。

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