ブリ幼魚用飼料における魚油精製副産物の利用

書誌事項

タイトル別名
  • Evaluation of nutritional value of a fish oil by-product in a diet for fingerling yellowtail Seriola quinqueradiata
  • ブリ ヨウギョヨウ シリョウ ニ オケル ギョユ セイセイ フクサンブツ ノ リヨウ

この論文をさがす

抄録

低魚油飼料への魚油精製副産物(ガム質)の混合がブリの飼育成績に及ぼす影響を調べた。対照区は魚油のみを添加した飼料とし,低魚油区は対照区の魚油を1/3に減らして,残りの2/3を大豆油で代替した。ガム質区は,低魚油区と同様に対照区の魚油の2/3を大豆油で代替したが,残り1/3の部分はガム質とイカ肝油で代替した。ガム質のn-3高度不飽和酸(n-3HUFA)含量が低いため,イカ肝油で補うことにより,低魚油区とガム質区のn-3HUFAが同等となるように調整した。50日間の給餌飼育の結果,対照区とガム質区は同等の成長を示したのに対し,低魚油区は劣った。飼料効率も同様の傾向であった。肝臓中のn-3高度不飽和酸含量は,対照区が他の区よりも高かったが,低魚油区とガム質区では大差なかった。低魚油飼料にガム質を混合することで,魚油の使用量を低下できることが示唆された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ