イチゴ夏秋どり栽培における環境調節(1) : 遮光および培地冷却が四季成り性品種および一季成り性品種の花芽分化と果実収量に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effect of shading and rootzone cooling on the flowering time and yields of everbearing or short-day varieties of strawberry
  • イチゴ夏秋どり栽培における環境調節(第1報)遮光および培地冷却が四季成り性品種および一季成り性品種の花芽分化と果実収量に及ぼす影響
  • イチゴ カシュウドリ サイバイ ニ オケル カンキョウ チョウセツ ダイ 1ポウ シャコウ オヨビ バイチ レイキャク ガ シキ ナリセイ ヒンシュ オヨビ イッキ ナリセイ ヒンシュ ノ カガ ブンカ ト カジツ シュウリョウ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

国内の夏秋期(7~11月)のイチゴ生産量はきわめて少なく,ケーキなどを中心とした業務用の需要に対応するため,海外から輸入されている。しかし,輸入イチゴは期待される食味や品質を得られない場合もあり,国産イチゴの供給に対する要望が高い。東北地域では夏季の高温期間が比較的短く,夏秋期のイチゴ生産に有利であると考えられ,生産技術の確立が望まれている。本研究ではイチゴ夏秋どり栽培において、遮光処理および培地冷却処理が花芽分化および生育・収量に及ぼす影響を検討し,以下の結果を得た。(1) 一季成り性品種は春から夏の長日条件下では遮光や培地冷却によって花芽分化を促進することは難しい。(2) 高温期の培地冷却は花房当たりの結実数を増加させ,果実収量を顕著に増加させる効果がある。(3) 果実の肥大に及ぼす遮光や培地冷却の影響は品種によって異なる。(4) 遮光は単独では果実収量を増加させる傾向があるが,培地冷却と組み合わせた場合には,培地冷却単独の場合よりも果実収量が減少する場合があり,遮光の割合,時間帯などの条件を変えて詳細に検討する必要がある。

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