ユリに発生する3種ウイルスの各種検出法及び検出に最適な生育時期の比較検討

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タイトル別名
  • A comparison among detection methods of lily viruses and proper growth stage of lily for detection of its viruses
  • ユリ ニ ハッセイスル 3シュ ウイルス ノ カクシュ ケンシュツホウ オヨビ ケンシュツ ニ サイテキナ セイイク ジキ ノ ヒカク ケントウ

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抄録

宮城県内のユリで主要に発生する3種ウイルス,キュウリモザイクウイルス(CMV),ユリモットルウイルス(LMoV)及びユリ潜在ウイルス(LSV)の各種検出法であるDIBA法,間接ELISA法及びRT-PCR法によるウイルスの検出限界を比較した。その結果,検出限界となる希釈倍率は,間接ELISA法では1/5~1/25,DIBA法では1/25~1/625,RT-PCR法では1/10,000~1/100,000であり,RT-PCR法の感度が最も高かった。また,ユリ品種‘杜の乙女’,‘杜の精’,‘杜のロマン’の生育期間中の3種ウイルス濃度は,間接ELISA法による調査で,いずれの品種においても,LMoVとCMVでは萌芽期から開花期にかけての若い上位葉でウイルスが多い傾向が見られた。LSVでは,展葉期の下位葉や完全展開後の中・上位葉といった成熟葉でもウイルス濃度が高かった。したがって,‘杜の乙女’,‘杜の精’,‘杜のロマン’の生育期間中にLMoV,LSV,CMVを同時に検出する場合は,萌芽期から開花期の間に,上,下位葉から試料を採取することが必要である。

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