愛知県住民の尿中金属濃度

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タイトル別名
  • Study on urinary concentrations of metals in residents of Aichi Prefecture
  • アイチケン ジュウミン ノ ニョウチュウ キンゾク ノウド

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抄録

環境中の金属による健康影響を評価するため1976年から実施している「尿中重金属蓄積状況調査」の一環として、2010~2015年度に23元素について愛知県住民162名(男性84名、女性78名)の尿中金属濃度を誘導結合プラズマ質量分析装置(ICP-MS)を用いて分析した。それぞれの男女別、年齢階層別の常在値及び食生活を含む生活習慣との関連を検討するとともに、過去の報告値と比較した。その結果、ほとんどの元素で男性の方が女性よりも高値であったが、コバルトについては女性の方が高値であった。また、実測値を年齢階層別にみると、ほとんどの元素で横ばいまたは加齢とともに減少したが、カドミウムについては加齢とともに上昇する傾向がみられた。今回得られた結果を過去の報告と比較したところ、年齢階層別傾向に大きな変化は見られなかったが、鉛やカドミウム等の尿中濃度は明らかに減少していた。

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