ハマグリ種苗生産における浮遊幼生期の飼育条件について

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タイトル別名
  • Raising conditions for hard clam Meretrix lusoria (Roeding) in the larval stage on the seeding production
  • ハマグリ シュビョウ セイサン ニ オケル フユウヨウセイキ ノ シイク ジョウケン ニ ツイテ

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抄録

1. ハマグリの種苗生産における浮遊幼生期の好適な飼育条件を明らかにするため,塩分,水温,餌料生物の飼育試験を行った。2. 塩分については,40~120%海水で比較し,成長は60%(19.2psu)海水区,生残率は40~60%(12.8~19.2psu)海水区で良好であった。3. 水温については,33,28,23℃で比較し,33℃水温区が成長,生残ともに良好であった。4. 餌料生物については,P. lutheri,Isochrysis sp. (Tahiti),C. neogracileの単独給餌を比較し,P. lutheriが成長,生残ともに良好であった。5. ビブリオ属菌の増加が,生残率の低下や成長の停滞を生じさせる可能性が考えられた。6. 浮遊幼生期の好適な飼育条件は,塩分は19.2psu(60%希釈海水),水温は33℃,餌料はP. lutheriであることが明らかになった。

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