煎茶用品種候補‘宮崎31号’の系統特性評価

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タイトル別名
  • An assessment of green tea (Cammellia sinensis O. Kuntze) cultivar candidate 'Miyazaki No. 31' for regional adaptability of 'Sencha' in Kyoto Prefecture
  • センチャ ヨウヒンシュ コウホ'ミヤザキ 31ゴウ'ノ ケイトウ トクセイ ヒョウカ

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抄録

本研究では、宮崎県で選抜された3系統を供試し、全国において代表的な早生、中生、晩生品種である‘さえみどり’、‘やぶきた’及び‘おくみどり’と比較することで京都府の煎茶栽培における系統特性評価を行うとともに、摘採前数日間の短期直がけ被覆を行い、製茶品質向上の効果を検討した。宮崎31号は、対象としたいずれの品種・系統と比較して、一番茶の収量、品質及び二番茶の品質が同等以上で優れた。宮崎31号は、摘採期や製茶時の蒸熱条件が見極めやすい特性である一番茶芽揃いが‘やぶきた’、‘おくみどり’と同等に優れた。また、宮崎31号は、暖地では早生とされるが、京都では‘やぶきた’と同じ中生であるため、早生の‘さえみどり’と比べて霜害のリスクが低かった。さらに、3葉期から遮光率85%、5日間の直がけ被覆により、宮崎31号は、荒茶の形状、色沢や色相角度など外観が良好となった。また、同被覆により、遊離アミノ酸含有率等が増加し、他のいずれの品種・系統より高い製茶品質になった。

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