イチゴ種子繁殖型品種「よつぼし」の長日処理による花成誘導

書誌事項

タイトル別名
  • Long-day treatment to induce flowering in the seed-propagated strawberry cultivar 'Yotsuboshi'
  • イチゴ シュシ ハンショクガタ ヒンシュ 「 ヨツボシ 」 ノ チョウジツ ショリ ニ ヨル カセイユウドウ

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抄録

イチゴ種子繁殖型品種「よつぼし」の促成栽培での長日処理による花成誘導技術開発のため,全国7地域の公的機関において連携試験を実施した。また,長日処理による花成誘導条件を解明するため香川農試において,幼若性および播種時期と葉齢の影響について調査した。1. 連携試験の結果,「よつぼし」は盛岡以北で8葉期からの長日処理でも効果が認められたが,高温条件に影響されやすく,千葉県以南の促成栽培では,苗齢14葉で8月下旬からの長日処理が花成誘導に有効と考えられた。2. 幼若性に関して,自然温度での長日処理は展開本葉12~13葉,25℃恒温での長日処理では展開本葉8~9葉頃に花芽分化すると思われ,この頃に幼若相を脱すると推定された。また,葉齢が進むほど花成促進が容易であることを確認した。3. 播種時期と葉齢の試験結果より,6葉,8葉期からの長日処理は花成促進効果が認められず,10葉期は効果が不安定で,12葉期になると効果はそれより安定した。ただし,処理期間の温度の影響が大きいことがわかった。さらに,品種の特性として,早生性による出蕾時期の存在が認められた。

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