ニホンナシ園における防霜ファン、多目的防災網および燃焼資材の組合せによる防霜効果

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タイトル別名
  • Effects of combining wind machines, net covering, and combustion on preventing late frost damage in Japanese pear orchards
  • ニホンナシエン ニ オケル ボウシモ ファン 、 タモクテキ ボウサイモウ オヨビ ネンショウ シザイ ノ クミアワセ ニ ヨル ボウシモ コウカ

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抄録

これまで晩霜対策については,燃焼法,送風法,多目的防災網被覆法または散水氷結法など単体での防霜効果は検討されてきたが,それらを組み合わせた効果については明らかにされていない。そこで,これらの2または3種の組合せによる相乗効果を明らかにし,果実被害軽減を図るため,晩霜対策の組合せ試験を行った。その結果,防霜対策の昇温効果は,燃焼資材(+2.5℃程度)>防霜ファン(+0.5℃程度)>多目的防災網(±0℃)の順に高いことが明らかとなった。また,防霜対策の組合せによる昇温効果は,燃焼資材設置が通常の1/2の場合,‘防霜ファン+多目的防災網+燃焼資材’の組合せが2℃程度と最も高く,次いで,‘燃焼資材+防霜ファン’と‘燃焼資材+多目的防災網’の組合せが1℃程度の昇温効果があることが明らかとなった。さらに昇温効果を高めるためには,燃焼資材の設置数を増やすことで,設置数に比例して温度を高めることができ,晩霜被害の軽減が図れると考えられた。

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