遠洋まぐろ延縄漁業における魚倉保冷温度変更による省エネルギー効果

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  • Energy savings achieved by changing fish-hold temperature on a large-distant-water type tuna longline vessel
  • エンヨウマグ ロハエナワ ギョギョウ ニ オケル ギョソウホレイオンド ヘンコウ ニ ヨル ショウエネルギー コウカ

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抄録

遠洋まぐろ延縄漁業における魚倉設定温度変更による省エネルギー効果を検討するために,実際の航海,操業時に魚倉設定温度を一般的な超低温(-55℃)と-45℃にした際の冷凍機の消費電力量を測定し,比較した。魚倉保冷温度を-55℃から-45℃設定に上げることによって,冷凍機の消費電力量は,航海中で34.1%,操業中で11.9%削減された。魚倉設定温度を-55℃から-45℃に変更した場合,1航海(航海130日,操業200日とする)あたり32.65kLの燃油が削減できると試算された。魚倉保冷温度の変更は,機器等を増設する必要がなく,設備投資の必要もないことから,遠洋まぐろ延縄漁業における省エネルギー方策の第一歩として有効である。

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