夏期の乾物摂取量向上に向けたTMRの水分条件の検討

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タイトル別名
  • Study of TMR moisture for dry matter intake improvement during summer
  • カキ ノ カンブツ セッシュリョウ コウジョウ ニ ムケタ TMR ノ スイブン ジョウケン ノ ケントウ

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説明

夏期の乾物摂取量低下を軽減するため、県内酪農家で普及の進むTMRの水分条件について検討を行った。1 水分50%のTMRを用いて嗜好性試験を行ったところ、発熱開始までは調製直後と同程度の嗜好性が保たれていたが、発熱に伴って臭気が強くなり嗜好性も低下した。2 気温22℃、25℃及び30℃の条件下でTMRを24時間静置した場合、無加水TMRでは発熱がなかった。水分40~75%で比較した加水TMRでは水分含量が少ないほど発熱開始が遅延する傾向があり、水分40%では30℃条件下でも調製後10時間まで発熱が見られなかった。3 調製直後のTMRの嗜好性は水分含量が多いほど高く、無加水TMRの嗜好性は水分40%TMRと比べて明らかに劣っていた。以上から、夏期のTMR調製においては水分条件を40%として日中の調製間隔を10時間以内とする1日2回の調製を行うことで、乾物摂取量の低下を最小限にできる可能性がある。

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