Lactobacillus plantarum LA 318 inhibits the adhesion of Candida albicans ATCC 26555 to human colonic mucin

Bibliographic Information

Other Title
  • Lactobacillus plantarum LA 318はヒト大腸ムチンへのCandida albicans ATCC 26555の付着を阻害する

Search this article

Abstract

Candida albicansはカンジダ症を引き起こす日和見感染菌である。C. albicansは培養条件により酵母型と仮性菌糸型の二形成を示す。本試験ではヒト大腸ムチン(HCM)に高い付着性を示すLactobacillus plantarum LA 318を用いてC. albicans ATCC 26555の付着阻害の可能性を検討した。SDS-PAGEによりC. albicans ATCC 26555の菌体表層タンパク質中にグリセルアルデヒド-3-リン酸脱水素酵素(GAPDH)の発現を確認したが,その発現量は非常に少なかった。このことからGAPDHは,C. albicans ATCC 26555のメインとなるアドヘシンではない可能性が考えられた。また,C. albicans ATCC 26555は酵母型,仮性菌糸型ともにHCMに対し菌数依存的な付着性を示した。カンジダの付着阻害試験は,競合,排除,置換試験の3つのパターンで行った。28℃培養のカンジダ菌(酵母型)では,1×10 8 cells/mLの乳酸菌の競合阻害以外は10~20%の付着阻害が見られた(p<0.05)。最もカンジダ菌の付着阻害が見られたのは1×10 9 cells/mLの乳酸菌を用いた排除試験だった。37℃培養のカンジダ菌(仮性菌糸型)では,1×10 8 cells/mLの乳酸菌を用いた試験においては,競合,排除,置換試験のいずれにおいても僅かな阻害しか示さなかったが,1×10 9 cells/mLの乳酸菌では排除試験において21.5%のカンジダ菌の付着の減少が見られた(p<0.05)。これらの結果より乳酸菌を用いたC. albicansの感染阻害の可能性が示された。

Journal

Details 詳細情報について

Report a problem

Back to top