食品の摂取順序が食後血糖値および中性脂肪値に及ぼす影響 : ドレッシングによる違いについて

書誌事項

タイトル別名
  • The effects of changing the order of eating salad and rice in a meal on postprandial plasma glucose and triglyceride levels : Differences among salad dressings
  • ショクヒン ノ セッシュ ジュンジョ ガ ショクゴ ケットウチ オヨビ チュウセイ シボウチ ニ オヨボス エイキョウ : ドレッシング ニ ヨル チガイ ニ ツイテ

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説明

サラダと米飯の摂取順序を変えて摂取する際に,かけるドレッシング(ゴマドレ,マヨネーズ,青じそ)が食後血糖値やTG値にどのような影響を与えるかについて,女子学生10名を対象として検討を行った。その結果,食後血糖値は,いずれのドレッシングの場合もサラダを先に摂取した方が30分後の血糖上昇が抑制されたが,検査食に占める脂質エネルギーが高くなる(マヨネーズ>ゴマドレ>青じそ)に従って,その抑制効果は顕著であった。脂質エネルギー以外に原材料で食後血糖値の変動に違いがみられた。米飯が先の場合には,ドレッシングによる違いはみられなかった。食後TG値は,脂質を含まない青じそでは摂取順序にかかわらずTG値が低下する傾向にあったが,脂質を含むマヨネーズとゴマドレではサラダを先に摂取した場合に検査食に占める脂質エネルギーが高いマヨネーズでよりTG値の上昇がみられた。米飯が先の場合には,いずれのドレッシングにおいてもTG値の上昇はみられなかった。以上のことから,サラダを先に摂取する際には,かけるドレッシングによって食後血糖値やTG値に与える影響が異なることから,個々人が意識をして自身の健康状態にあったドレッシングを選び,かける量を加減することが重要であると考えられる。

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