17世紀ヨーロッパの理科教育思想に関する研究 : コメニウスの直観教授論を中心として

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  • 17セイキ ヨーロッパ ノ リカ キョウイク シソウ ニ カンスル ケンキュウ コメニウス ノ チョッカン キョウジュロン オ チュウシン ト シテ

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抄録

コメニウスの直観教授は,ルソー,ぺスタロッチを経て19世紀初頭ペスタロッチ主義としてアメリカに上陸した。アメリカに入ったペスタロッテ主義は独特の形態をとったが,それはアメリカ・ペスタロッチ主義,その直観教授は実物教授というアメリカ的形態であった。1860年代,実物教授はシェルドンによってオスウェゴーを中心に,アメリカ各地に広まったが,この実物教授は,70年代,80年代にハリス,パーカー等を経て「自然研究(Nature Study)」へと発展していった。このような潮流から,実物教授ひいては直観教授は元来「自然科学」の教授に適していたか,あるいは,もともと自然科学的性格を帯びていたことを示していると考えられる。

Comenius' "Anschuungsunterricht" had its form as an "Object Teaching" of American Petalozzianism. Petalozzianism exerted great influence on the Object Teaching in Oswego, as well as in the United States in the latter part of the nineteenth century. Petalozzian Object Teaching received its first widespread acceptance in the United States through the work of Sheldon.

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