2018年草津白根火山噴火に関する総合調査 --草津白根山火山噴火から1年--

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説明

草津白根山では, 近年の火山活動が湯釜火口周辺に限定されていた。2014年からは, 湯釜火口周辺で活動が高まり, 山体の膨張を伴う地震活動, 熱活動, 火山ガス成分の変化が観測され, 2年後には活動が終息した。一方で, 1500年間活動のなかった本白根山鏡池北火口で, 2018年1月23日に顕著な前駆的活動を伴わない水蒸気噴火が発生し, 人的な被害が生じた。この噴火を受けて2018年度, 2019年度に, 地震学・測地学・地球電磁気学・地球化学・地質学に渡る科研費研究が実施された。噴火に先立って前兆的な現象の有無について, それぞれの分野で検討がなされた。また水蒸気噴火後にマグマ噴火への移行の可能性もありモニタリング研究を継続したが, 現状では, 本白根火山鏡池北火口の再活動の兆しは見当たらない。一方, 草津白根山湯釜火口付近は, 2018年4月, 同9月, 2019年5月に傾斜変動を伴う地震活動が発生し, 再び活動的になってきている。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050845763745381760
  • NII論文ID
    120006731563
  • HANDLE
    2433/244299
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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