<メサイア>研究ノートI : 作品成立と初演・再演の背景をめぐって

書誌事項

タイトル別名
  • <メサイア>研究ノート(1)作品成立と初演・再演の背景をめぐって
  • A Study of The Messiah I : Background to the composition and the first and repeat performances
  • メサイア ケンキュウ ノート 1 : サクヒン セイリツ ト ショエン サイエン ノ ハイケイ オ メグッテ

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抄録

オペラからオラトリオ創作へのターニングポイントとなった<メサイア>。作品の成立, 初演, 再演に至る過程を, 当時の新聞, 書簡, 教会議事録等々の資料から拾い出し, 考察, その背景を求めた。資料訳出の上, それらの行間に見え隠れする作曲者ヘンデルの心情, 社会情勢, 聴衆の作品享受状況などを明らかにした。30年に亘ってロンドンで活躍していたヘンデルが, 何故アイルランドの首都ダブリンで初演したのか。その後のロンドン初演における音楽面以外の外圧, <メサイア>というタイトルを使えない状況は如何なるものであったか。名実共に不朽の名作としてロンドン音楽界に認められる迄に, 創作以来10年の月日を要しているその過程を認識する<メサイア>研究の第1段階である。

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