大隅守菅野重忠殺害事件の背景に関する一考察

書誌事項

タイトル別名
  • A study of the background of the murder Osumi Kami Shigetada Sugano
  • オオスミ カミ スガノ シゲタダ サツガイ ジケン ノ ハイケイ ニ カンスル イチ コウサツ

この論文をさがす

抄録

本論文では、平安中期大宰府の役人であると考えられる大蔵満高が大隅守菅野重忠を殺害した事件について考察した。その結果この事件は、当該期南島交易利益に関心を有した大宰府の役人である大蔵氏が大隅国加治木地域の所領化を意図したことに対する大隅守菅野重忠の反発を原因として起きたこと、大蔵氏は大隅国衛や島津荘側に対して独自の立場を有したこと、平安後期大蔵氏は大隅正八幡宮との関係を持ち、平安末期に平氏と結びついていったこと、鎌倉初期大隅正八幡宮との関係を強化することにより、辛じて大隅国加治木郷領主としての立場を維持したことを明らかにした。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050845763819396864
  • NII論文ID
    120006482802
  • NII書誌ID
    AN00408529
  • ISSN
    03896684
  • Web Site
    http://hdl.handle.net/10232/00030257
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

問題の指摘

ページトップへ