フォトグラメトリーにより作成した骨格標本レプリカの展示と活用事例/「動物のからだ展」を通して
Abstract
本稿は科学研究費助成事業16K00731「地域博物館の有する骨格標本を3D プリンターを用いて活用する手法の開発と実践」及び、その成果発表としての「動物のからだ展」の実施報告である。研究においては美術・デザイン系大学の取り組みとして、地域の自然史博物館や動物園資料館に収蔵されている骨格標本のデジタルデータ化と3D プリンターを用いたレプリカ制作、及びそれらを展示、教育目的として活用する一連の試みを実践した。3D スキャンの手法としてはフォトグラメトリーを採用している。フォトグラメトリーのデータ取得において、館外への持ち出しが難しい貴重な標本については、撮影条件を整えるのが困難な出張先においても成功率を高めるノウハウも確立した。本稿においてはそれらについても報告している。 「動物のからだ展」ではこれまでに無い試みとして、美術と博物の垣根を越え、人工物である美術作品や標本のレプリカを同じ会場で比較して展示をしている。多くの展示・発表の機会も創出し、「動物のからだ展」では9 日間で2,700 名の動員を得た。
Journal
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- 芸術工学2019
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芸術工学2019 2019-11-26
神戸芸術工科大学
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1050845763825393664
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- NII Article ID
- 120006767978
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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- IRDB
- CiNii Articles