書誌事項
- タイトル別名
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- Techniques for Self-formation in a Japanese Confucianist Instruction of the beginning of 18c.
- カイバラ エキケン ノ ミ オ オサムル クフウ ヤマト ゾックン ニ オケル ジコ ケイセイ ノ テクニック
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説明
本稿の目的は、通常近世前期に位置づけられる儒者貝原益軒(1630~1714)の教訓書、特に 『大和俗訓』(1708)において提示された自己形成のテクニックを明確にすることにある。自己形成のテクニックとは、自己を《修める》ために自らの思考・行為・身体等に対して働きかけることが意図された自己への実践であって、このようなテクニックの組み合わせ如何によって一定の自己のあり方が規定されるものとして定義できる。本稿は、自己形成のテクニックという水準において、貝原益軒そのものの自己形成の論理、またより全般的な近世前期における自己形成に関する問題化、そして現在へと至る自己形成史の展開を現存する資料に即して明確に跡づけ、われわれの自己形成のあり方を歴史的に究明しようとする系譜学的研究の出発点である。それでは、貝原益軒によって勧告された自己形成のテクニックとはどのようなものかまずその勧告(advice)における基本的な論理を一瞥した上で、《身を修むる工夫》としての《学問》から検討しよう。
収録刊行物
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- 関西福祉大学研究紀要
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関西福祉大学研究紀要 (7), 109-115, 2004-03
関西福祉大学研究会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050845763827702528
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- NII論文ID
- 40006276250
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- NII書誌ID
- AA11376932
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- ISSN
- 13449451
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- NDL書誌ID
- 6979943
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
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