The Sense of Suspension as Ironic Pleasure: Aestheticism and the Critique of Romanticism in the Poetry of Dante Gabriel Rossetti

説明

他の多くのヴィクトリア朝詩人同様に、ダンテ・ガブリエル・ロセッティはロマン派からの影響を受けている。本稿は、ロセッティにおけるロマン派受容の特徴がどのようなものかを複数の詩作品を通して論じたものである。ロマン派における拡大する世界観と対照的に、ロセッティの詩において、詩人の世界観はプライベートな心理的空間に常駐し、耽溺する。この詩風は、いわばロマン派の影響が皮肉な形で表出したものであり、現代詩の嚆矢となっていることを示した。さらにロセッティは単に「遅れてきたロマン派」ではなく、ロマン派的世界観の抱える皮肉そのものを探求した詩人であると結論づける。

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