長野県在住ブラジル人児童生徒の教育問題

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タイトル別名
  • Education Difficulties for Brazilian Children: In Case of Nagano Prefecture
  • ナガノケン ザイジュウ ブラジルジン ジドウ セイト ノ キョウイク モンダイ

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抄録

長野県で最も多い外国籍県民であるブラジル籍県民の中には、1200名近い小中学校学齢期の子どもが含まれている。その子どもたちの現状を知るために熊崎が2001年および2005年に行った調査から、ブラジル籍児童生徒たちは日本滞在が長期化している一方で、問題点は大きく変わることなく、「ことばの壁」による家庭と学校との連絡の取りにくさ、学習の困難さ、異文化間の摩擦があげられた。また、2005年の調査では、保護者の、子どもの教育に対する将来展望が大きな影響を持つことがあげられた。一方、天野は「ブラジル人学校」での面談調査から、経済支援の必要性をあげた。県では、外国籍児童生徒に対する諸施策をとっており、その一つである行政と民間の共同プロジェクト「サンタプロジェクト」によって母国語教室の運営を支援している。

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信州大学留学生センター紀要 7: 83-94(2006)

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