中学校におけるサイバー型いじめの予防と心理的回復を目的としたソーシャルスキル教育プログラム開発の試み その1 : 日本の教育現場に適したサイバー型いじめ対策システムに関する展望

書誌事項

タイトル別名
  • Development of Social skills education program for prevention and mental recovery from Cyber-Bullying in Junior high school Part1 : The review of a system on treatment of Cyber-Bullying to apply in the educational situation in Japan
  • チュウガッコウ ニ オケル サイバーカタ イジメ ノ ヨボウ ト シンリテキ カイフク オ モクテキ ト シタ ソーシャルスキル キョウイク プログラム カイハツ ノ ココロミ(ソノ 1)ニホン ノ キョウイク ゲンバ ニ テキシタ サイバーカタ イジメ タイサク システム ニ カンスル テンボウ

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抄録

いじめの第三ピーク説等を背景に,情報モラル教育の推進とサイバー型いじめ(Cyber-Bullying)の実態把握,予防,心理的回復に関する研究が求められている(e.g., 小野・斎藤,2008:小野,2009).海外では実態把握調査も報告されており(e. g., Kowalski, 2008a),法的整備も開始され(e. g., Kowalski, 2008b;Shariff, 2009),心理学や教育学の立場から予防プログラムが開発されている(e. g., Trolley et al, 2006;Shariff, 2009).他方,日本では予防と心理的回復プログラムの開発研究が乏しい.そこで本研究では,日本におけるサイバー型いじめの予防と心理的回復に役立つ方略を検討するために近年サイバー型いじめの対策として検討されている4つの方略を批判的に検討した.選択された方略はゼロトレランス方式,地域行政主導の情報モラル教育,PEASプログラム,利害対立調整モデルであった.検討の結果,日本では行政と学校,外部研究機関が協働した情報モラル教育とグループアプローチの協働方略が現実的介入になるのではないかとの結論が導かれた.

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KJ00008295619

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