北極振動と日本の気候

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タイトル別名
  • Arctic Oscillation and climate in Japan

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抄録

1章 10年~100年スケールの気候変動の観測, 気候復元とモニタリング

冬季の北半球で卓越する変動パターンである北極振動について、その構造、成層圏との関係、成因、季節変化及び日本の気候との関係をレビューする。北極振動は北極域と中緯度域の気圧のシーソー変動であり、高緯度西風ジェットの変動である。平均風と擾乱の相互作用により卓越する。冬季は成層圏まで延びておりほぼ順圧的構造をしている。北極振動の位相が正、即ち、北極域の気圧偏差が負のときには、日本、特に北日本で暖冬になりやすい傾向にある。夏の北極振動は北にシフトした構造をもち、正の位相のときオホーツク海高気圧が発達しやすい。

収録刊行物

  • 低温科学

    低温科学 65 13-19, 2007-03-23

    北海道大学低温科学研究所

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050845763913896960
  • NII書誌ID
    AA12122962
  • HANDLE
    2115/20450
  • ISSN
    18807593
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • IRDB

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