目撃記憶の正確性と確信度の対応関係(A-C関係) : 再認テストの繰り返しによる影響

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タイトル別名
  • Effects of repeated recognition tests on accuracy-confidence relationship in eyewitness memory
  • モクゲキ キオク ノ セイカクセイ ト カクシンド ノ タイオウ カンケイ A C カンケイ サイニン テスト ノ クリカエシ ニ ヨル エイキョウ

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抄録

本研究では,顔再認を反復して行うことが旧項目と新項目のA-C関係におよぼす影響を調べた。34名の参加者に顔写真を提示し,その後で再認テスト,および再認判断に対する確信度の評定を求めた。およそ6日後,再度同様の再認テストが行われた。次の結果が示された。1度めの再認テストでは,旧項目に対する再認のとき良好なA-C関係が見られたが,新項目では見られなかった。これは高橋(1998)やWagenaar(1988)の結果と一致する。これに対して, 2度めの再認テストでは, 旧項目に対する再認のとき良好なA-C関係が見られたが,新項目では負の対応関係が見られた。この結果は,学習時のエピソードの参照が困難になるにつれて,新項百のA-C関係が無相関から負の相関へと変化することを示唆している。目撃証言の文脈から考察がなされた。

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