エアロゾル生成率の増加が引き起こす積雲-層雲転移に関する予備的数値実験

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書誌事項

タイトル別名
  • Preliminary numerical study on the cumulus-stratus transition induced by the increase of formation rate of aerosols
  • エアロゾル セイセイリツ ノ ゾウカ ガ ヒキオコス セキウン-ソウウン テンイ ニ カンスル ヨビテキ スウチ ジッケン

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抄録

Ⅴ. 数値モデルで観る雲・エアロゾル相互作用

洋上の浅い層積雲にエアロゾルと雲の相互作用が及ぼす影響を,持続的にエアロゾルが形成される理想化された気象システムの数値計算により調べる.雲微物理過程の数値計算には超水滴法を使い,エアロゾル・雲粒・降水粒子のふるまいを統一的に計算する.大気流体場は準圧縮近似の下で音波モードとそれ以外を分割して数値計算する.初期のエアロゾル数密度によらず系は数日後にある定常状態に落ち着くこと,その定常状態はエアロゾル生成率が大きくなるに伴い積雲から層雲に転移することを見る.今回のモデルでは,気相や液相での化学反応までは考慮していないためエアロゾルと雲の相互作用が完全に表現できてはおらず,また数値計算も鉛直2次元で行うため,この結果はあくまで予備的なものである.

収録刊行物

  • 低温科学

    低温科学 72 249-264, 2014-03-31

    北海道大学低温科学研究所

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