映画 Los lunes al sol の語用論的分析

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  • Análisis pragmalingüístico de“Los lunes al sol”
  • Analisis pragmalinguistico de "Los lunes al sol"

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抄録

相互的コミュニケーションを達成することは、一見するよりも非常に困難である。というのも、コミュニケーションにおいては、話者の考え(伝達事項)は言語のみによって伝えられるのではなく、その態度、振る舞い、動き、ジェスチャーによっても伝えられるからである。これまで、構造主義的あるいは生成文法的なモデルに基づいて、言語的コミュニケーションの諸側面が重要視され、この分野に関して多くの研究がなされてきた。しかしながら、現在では、メタ言語的なコミュニケーションにより一層の重きが置かれるようになり、それにつれて、語用論的な観点からの研究が著しく増加している。生涯を通して、私たちは、コンテクストや発話を向ける相手に基づきながら、どのようにコミュニケーションを行うかを学ぶ。また、それに加えて、どのように言語やコードを解釈するのかについても学習する。とはいえ、様々な要因によってしばしばコミュニケーションが失敗したり、受け取られた情報に欠落があったり、あるいは情報が正確に伝わらないといったこともある。これらは、あらゆるコミュニケーションにおいて避けることができない。本論文では、人間の心的プロセスを支える記号論的システムと、コミュニケーションが行われるコンテクストとのあいだに成立する関係について考察する。相互的コミュニケーションという観点から、フェルナンド・レオン・デ・アラノア監督のスペイン映画Los lunes al sol(英語タイトルMondays in the Sun)におけるいくつかの場面を分析していく。

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