Pharmacokinetic Modulating Chemotherapy (PMC療法)施行中の血清5-FU濃度 : 大腸癌術後再発症例における検討
書誌事項
- タイトル別名
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- Pharmacokinetic Modulating Chemotherapy (PMC リョウホウ)シコウ チュウ ノ ケッセイ 5-FU ノウド : ダイチョウ ガン ジュツゴ サイハツ ショウレイ ニ オケル ケントウ
- Monitoring of Serum 5-FU Concentrations During Pharmacokinetic Modulating Chemotherapy for Recurrent Colorectal Cancer
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抄録
【目的】Pharmacokinetic modulating chemotherapy (PMC療法)は血清5-FU濃度を高濃度に保つことにより,高い抗腫瘍効果を得る治療法である.本研究の目的は,PMC療法中の血清5-FU濃度の推移を明らかにすることである.【方法】対象は大腸癌術後再発7症例であり,全例が評価可能な再発病変を有していた.原発部位は結腸5例,直腸2例であり,再発部位は肝+肺3例,肝+肺+リンパ節1例,腹膜単独2例,リンパ節単独1例であった.PMC療法(週1回の5-FU600~900mg/m^2/24h持続静注およびUFT400mg/dayの週5~7日間経口投与)を施行し,5-FUの24h持続静注時の血清5-FU濃度を測定した(HPLC法).【成績】7症例におけるPMC療法の施行期間は6~15か月(中央値10か月)であった.PR5例,NC2例(内1例MR)であり,6例で腫瘍が縮小した.肝+肺再発の2例,肝+肺+リンパ節再発の1例および腹膜単独再発の2例ではPRが得られた.Grade2以上の副作用は認められなかった.PMC療法(5-FU投与量600mg/m^2/24h)中の血清5-FU濃度は,日中低く夜間に最高値(153~313ng/ml,中央値240ng/ml)となった.【結語】大腸癌術後再発に対しPMC療法は有効である.PMC療法中の血清5-FU濃度の推移は,日中低く夜間に最高値となる.PMC療法の有効性は,夜間の高い血清5-FU濃度によるものと考えられる.
収録刊行物
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- 新潟医学会雑誌
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新潟医学会雑誌 118 (3), 157-161, 2004-03
新潟医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050845764159712384
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- NII論文ID
- 110004780388
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- NII書誌ID
- AN00182415
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- ISSN
- 00290440
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- HANDLE
- 10191/2841
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- NDL書誌ID
- 026778621
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- NDL
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