キャンベル・アーリーの早期落葉に関する研究 (第6報)ホルモン剤葉面散布の効果

書誌事項

タイトル別名
  • キャンベル・アーリーの早期落葉に関する研究-6-ホルモン剤葉面散布の効果
  • キャンベル アーリー ノ ソウキ オチバ ニ カンスル ケンキュウ 6 ホルモンザイ ヨウメン サンプ ノ コウカ
  • Studies of the Pre-seasonal Defoliation of Campbell Early Grape. : VI. Controlling Effect of the Hormons on Leaf Abscission.

この論文をさがす

説明

1.早期落葉の著しいブドウ園のキャンベル・アーリーに2・4・5―TP,α―NAAおよびジベレリンなどのホルモン剤などを葉面散布をおこない,早期落葉抑制の効果について比較した. また早期落葉と自然落葉における落葉の形態・離層の発達を比較した. 2.1960年には2・4・5―TP20ppmまたは50ppm水溶液を7月23日~8月5日の間に4回葉面散布をおこなった. 20ppm散布区では標準区にくらべて8月1~15日の間の落葉率は標準区47.1%,20ppm散布区41.1%であり,落葉抑制の効果がみとめられた. しかし,20ppm区では8月16~31日の間,50ppm散布区では全期間を通じて落葉率は標準区を上廻った. そして8月31日の累加落葉率は標準区69.6%,20ppm区71.1%および50ppm区91.3%であり2・4・5―TP50ppm水溶液散布により落葉はかえって促進された. 3.1964年7月1日~9月1日の間に15日おきにα―NAA(20ppm)およびジベレリン(1ppm)の水溶液を5回敵布をおこなったところ,9月1目における累加落葉率は標準区51.6%にたいし,NAA区では41.8%およびジベレリン区46.0%であつた. NAAの葉面散布によって落葉抑制の効果がみとめられた. しかしジベレリン葉面散布区では期等されたほど落葉抑制の効果はみられなかった. 4.自然落葉時における葉柄基部の離層の発達は,葉身に落葉の徴侯が認められる頃に発現しその後急速に発達し離層が分化完了した後葉柄は枝から離脱・落葉する. しかし異常落葉(早期落葉)の場合には葉柄と葉身とが離脱する頃になって葉柄基部の落葉帯にはじめて離層が発現し,葉身が葉柄より落下して2,3日後に離層が完成しないうちにもぎ取られるように葉柄は枝から脱落する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ