地理的表示 (GI) 法と商標法の交錯 : EU方式と米国方式の農業政策の対立および国際的潮流を踏まえて

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タイトル別名
  • チリテキ ヒョウジ(GI)ホウ ト ショウヒョウホウ ノ コウサク : EU ホウシキ ト ベイコク ホウシキ ノ ノウギョウ セイサク ノ タイリツ オヨビ コクサイテキ チョウリュウ オ フマエテ
  • The Overlap between Geographical Indication Act and Trademark Act in Japan : Based on International Trend and Confrontation about Agricultural Policy between EU type and US type

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抄録

本稿は、EU方式と米国方式の農業政策の方向性と、GI制度の歴史およびTRIPS協定後の国際的潮流を踏まえたうえで、GI法と商標法の交錯の問題を検討する。 具体的には、商標登録とGI登録の併存を前提として、商標とGIの組み合わせの問題と、商標登録とGI登録の分属の問題に分けて考える。そのうえで、平成30年GI法改正によって、新たに生じた問題や未解決の問題を指摘する。 また、GIと商標の併存 (両登録の可否) については国会で答弁されているが、両登録の効力の矛盾・衝突の際の調整についての議論は見当たらないため、その問題点も指摘する。

はじめに1.日本のGI制度とその位置付け  1-1.日本のGI制度の概略  1-2.ブランド戦略とGI制度  1-3.農水政策とGI制度2.GIをめぐる国際的潮流  2-1.EU方式と米国方式の農業政策の方向性  2-2.GI制度の歴史  2-3.一般的品質から固有の品質への移行  2-4.TRIPS協定後の国際的潮流  2-5.平成30年改正の位置付け3.GI法と商標法の交錯  3-1.商標登録とGI登録の併存  3-2.商標とGIの組み合わせ  3-3.先使用権の運用および商標権保有の必要性  3-4.商標登録とGI登録の分属  3-5.残された問題4.結びに代えて  4-1.本稿執筆の契機  4-2.農林水産省の舵取りへの期待  4-3.知財保護法と知財強化法

identifier:J-GLOBAL ID : 201401025540441228

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