新興国における自動車メーカーのセミノックダウン(SKD) 生産と販売マーケティング戦略 ― ウラジオストクにおける双龍自動車、マツダ、トヨタ自動車の事例研究 ―

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  • シン コウコク ニ オケル ジドウシャ メーカー ノ セミノックダウン(SKD)セイサン ト ハンバイ マーケティング センリャク : ウラジオストク ニ オケル ソウリュウ ジドウシャ 、 マツダ 、 トヨタ ジドウシャ ノ ジレイ ケンキュウ

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本研究の目的は、新興国へのセミノックダウン(SKD)生産による参入と現地での販売マーケティングを分析することで、新興国市場参入戦略を再考することにある。本研究では、韓国の双龍自動車と日本の自動車メーカー、トヨタ自動車、マツダのロシアウラジオストクでのセミノックダウン(SKD)生産を事例として、各社の参入様式と販売マーケティングについて分析・考察を行った。 その結果、双龍自動車は現地企業にSKD生産を丸投げしている一方、日本のマツダ、トヨタ自動車は指導者を常駐させ品質管理を徹底して組立てを行っていることと、販売マーケティングにおいては、双龍自動車は現地企業に丸投げである一方、マツダ、トヨタは自社100%出資の販売子会社を設立し現地での販売マーケティングを重視していることを明らかにした。 新興国市場の開拓においては、委託生産やライセンシングなどのローカル企業を活用する参入様式であっても、指導者を常駐させ品質管理を徹底することで、品質に問題なく組立てができている。新興国市場戦略においては現地リソースを活用し、投資を最小限にとどめながら現地のニーズに応えるKD生産の取組みも考慮に入れる必要がある。

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